poohの毎日~40代アーリーリタイア夫婦の暮らし~

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10歳の時の「出会い」がなかったら、私の人生は違うものになっていたかも

今までいろいろな本を読んできましたが、「人生において最も影響を受けたものを1冊あげよ」と問われたら、poohはこの作品です。
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「かぼちゃの馬車」 星新一:著 新潮文庫

昭和48年に刊行されたショートショート集です。
最初に読んだのは10歳の頃、図書館で借りたものでした。
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28編のショートショートが収録されている中、タイトル作品の「かぼちゃの馬車」が当時のpoohに強烈な印象を残しました。

<「かぼちゃの馬車」 あらすじ>
都会の片隅で一人暮らしをしている不美人女性。
外見のコンプレックスのかたまりで、友人も恋人もいなく、毎日会社に行って帰ってくるだけのつまらない日々を過ごしていた。
そんな中、DMをきっかけに<美的変化サービス>なる施設を訪れ、「一定期間だけ美しくなれる注射」をしてもらう。
彼女はみるみるうちに美しく変身し、幸福になっていく。
しかし注射の効き目が切れた時・・・


星新一らしい淡々とした語り口は、小学生にも読みやすく、スーッと頭の中に情景が浮かびます。
この主人公女性の不美人度についても非常に明瞭です。

「はれぼったいまぶたをしていて、目にはどことなくにごりがあった。色は黒っぽかった。日にやけた健康的な黒さではなく、黒ずんだとでもいうべき、つやのない皮膚だった。」

上記は本文より抜粋引用しましたが、この他にも
「スタイルがよくなかった」「顔つきもよくなかった」「鼻の形は丸っぽかった」・・・と容赦ありません。
なんせ
「ほめるにはかなり頭を使わなければならない外見だった。みにくいと形容したほうが、正確にして簡単だった。」
とあるくらいです。

10歳のpooh、「これは自分に似ている」と感じました。
アトピー性皮膚炎持ちの地黒で、目も「澄んでいる」とは到底言い難い状態、しかも団子ッ鼻だったからです。
自分が美人ではないことは既に悟っていたのです。

しかし、この「かぼちゃの馬車」は、そんな少女に希望を与えてくれました。

実は、物語の主人公が<美的変化サービス>で施された注射は、決して外見に作用するものではありません。
これまでの人生観を薄れさせ、新しい自己暗示を作る効果がある薬剤です。
現実の容姿は何ひとつ変わっていないのに、彼女は「自分は美しい」と思い込むようになります。
その結果、いつの間にか彼女は周囲からも「美人」と認知されるまでに変身するのです。

美人に必要なのは自信である。
10歳にしてpooh、これを学びました。

もちろん、世の中には何もしなくても美しい人が存在しますが、基本的には美人は「雰囲気」。
自信に満ち溢れた表情・しぐさで、「私は美しい」と周囲に知らしめればOKなのです。

所詮思い込みではありますが、その効果は捨てたものでもないらしい。
それに気づいた10歳の時点で、poohも己の演出方法を工夫するようになりました。
子供なりに髪形や服装をこだわり、「肌が白くなるように」、「スタイルが良くなるように」と、日々小さな努力を積み重ねたのです。
その効果のほどはナゾですが、少なくても自分では「みにくい」とは思わず、現在に至っています。

その後「かぼちゃの馬車」は、高校生の時に文庫版を購入して、ずっと手元に持っています。
この本に出会わなかったら、現在のpoohの顔かたちは違ったものになっていたかもしれません。
ライトなショートショート集ではありますが、もはや「バイブル」と言うべき存在となっています。

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Comments

post
2015-08-11 20:23 
yazirobe777 No.3857
こんばんは

星新一は自分も好きでした。
美人に必要なのは自信である。
美人を作るのは自信ということでしょうか?
名言ですね。
2015-08-11 20:34 
ふんわり No.3858
星新一好きでよく読んでましたがこの話は知らないです。
10歳でそんなことに気づくなんて賢い女の子だったんですね

たまに行く同窓会で昔美人だったひとがただのおばちゃんに
なっていたり、目立たなかった人が素敵になっていたりして
ちょっとした心掛けでよくも悪くも変われるんだと思います。
2015-08-11 20:43  ヤジロベーさん、コメントありがとうございます☆
pooh No.3859
そうですね、美人を作るには自信が必要だと思います。
とは言いつつも、ただの「勘違い」にならないようにするには結局、日頃の努力の積み重ねがモノをいうのだとも思いますねえ。
2015-08-11 20:46  ふんわりさん、コメントありがとうございます☆
pooh No.3860
同窓会に行くと、結構「女の人生」を感じますよね~。
「かぼちゃの馬車」は文庫になっているので入手もたやすいと思います。
もし、機会があったらぜひ、ふんわりさんも読んでみて下さいね(^^)
2015-08-12 10:15 
読んだことはありませんが本との出会いで人生が変わるって素敵ですね。
美人でも他のことでもそうだと思うけど、やっぱり努力し続けるってことは大事みたいだな。
2015-08-12 10:24 
読んでみます。

社会性理論ですかね

人は周りに思われた人になっていく^^)
2015-08-12 11:43  クロスパールさん、コメントありがとうございます☆
pooh No.3863
何事も継続は力なり、なのでしょうね。
もともと「続ける」ことが好きなタチなのですが、思えば10歳の頃から既にその予兆が現れていたなと気づかされました。
2015-08-12 11:44  人生変えた奇跡の脱サラ物語・・・さん、はじめまして
pooh No.3864
タイトル作品以外のショートショートも面白いので、ぜひ一度お目通し下さいね!
2015-08-12 14:13  http://hudousannokamisama.blog61.fc2.com/
たんちん No.3865 [Edit]
親切、誠実、料理、愛など付加出来る事が有りますね。

美女は飲み屋だけで良いかな
2015-08-12 14:57  たんちんさん、コメントありがとうございます☆
pooh No.3866
ん?「poohさんには親切、誠実、料理、愛がある」と言っていただけたのか?と思いきや、たんちんさんが思う「美人像」ということかしら(笑)

確かに外観だけ磨いても、いずれ化けの皮は剥がれますよね。
特に年齢を重ねると、ただ「美しい」だけでは足りなくなります。
内面もしっかり磨き続けねばなりませんね。
2015-08-12 23:41 
祝詞婆 No.3869
この本を知りませんでしたが、読んでみます。

確かに年齢を重ねるごとに美しくなる人がいます。
外見だけでなく、内面から滲み出てくるものが光って見える。
生き方に自信がある。
いいですね。
今まで綺麗と言われたことがないのですが、
世の人に、「綺麗ですね。」と言わせてみたいですw
2015-08-13 06:39  祝詞婆さん、コメントありがとうございます☆
pooh No.3872
サラッと読めるので、ぜひぜひ一度手にしてみて下さい。
その他の話もなかなか奥が深くて面白いですよ(^^)

そういえば星新一の本は結構読み漁ったのですが、今、手元に残っているのは「かぼちゃの馬車」だけです。
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